祭りの後は、
いつだってポッカリと穴があいたような心持ちに成って、
布団の上で、
ゴニョゴニョ、ゴニョゴニョ、
したくなる。
はぁ〜、
楽しかったなぁ〜
気持ちよかったなぁ〜
テンション上がったわぁ〜
次はなにしよかなぁ〜
そんな余韻に浸りつつ、
すぐ目の前まで押し迫っている現実を、
日常を、責任を、蒼白を、
コンロにこびりついた汚れを、
外を行き交う機械の騒音を、
シャワーを浴びなきゃという脅迫感を...
布団の中で、
ゴニョゴニョ、ゴニョゴニョしながら、
無駄に抵抗している。
幻想の中に、浸り続けている。
“布団の中には、そいつらは入ってこれない”
そうやって、逃げようとしている。
まるで子供じみた、大人である。
ずっと布団の中に居られない事は、
知っているのに...
まるで子供じみた、大人である。
祭りの後は、大概こうである。
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