職場の近所に小学校があるんですよ。
お昼ご飯を買いに出る時にね、その前を煙草すいながら歩いてたんですよ。
そしたらね、小学生達が檻の向こうから、僕に向かってこういうんですよ。
「 Give me cigarette!! 」
だって。
思わず檻のもっと向こう側に向かって、
「せんせぇ〜、こいつらどうしよもないっすよぉ!」
って言いたくなったけど、そこはグッと堪えてちょっと考えたんですね。
なぜ彼等はそこまでして煙草が吸いたかったのか...
これね、多分彼等はねぇ“煙草”が吸いたいんじゃなくて、
手に入らないものを手に入れたいだけなんですよね、要は。
それがたまたま煙草だった。
それに対して僕は煙草が簡単に手に入るから、
つまり“普通に在るモノ”だから、彼等が煙草に執着する気持ちがわからない。
そういう意味で言うと僕もよく、
「嫁、ほしぃわぁ〜」
なんて言ってるけど、
これ、嫁をもってる人からすると意味わかんないんでしょうね、きっと。
「いゃいゃダビちゃん、まだ若いんだし辞めといた方がいいって、
身体に悪いから...」
なんて、想ってるんだろうね。
欲じゃんね、結局は。
ただねぇ、“欲しいっ”てのはやっぱ大事だな。
糧に成るもの、原動力だもの。
欲を、燃焼するのだ。
エネルギーに代えて、モノゴトを動かすのだ若者よ!