たまの休みに．．．

数種類の葉っぱに、アボガドを絡め、

トマトソースのパスタに、炒めズッキーニと、マッシュールムを添え、

鶏ウィングをシンプルに蒸し焼きし、塩こしょう、バジルにちょっとレモン。

赤ワインと一緒に、

テラスで、素足で．．．

なんてやってみたですよ、たまの休みだから。

お洒落だわぁ、我ながら満喫してるわぁこの環境を〜

とか思いながら、

鶏肉にかぶりついてたんすね。

モっすゴイ勢いで。

美味いんすよ、それなりに。

ただね、

ふと我に返ると、

モっすゴイのね、その光景って。

よくさぁ、動物奇想天外とかで、

ライオンがジャッカルとか食べてますでしょ。

それ観て、

「ふぁ〜、かわいそぉ〜」

とか言っちゃったりするでしょ。

あれねぇ、やめようと思ったね。

想像しちゃったんすよ、

自分をサバンナに置き換えちゃったんすよ、要は。

鶏をさぁ、腕もいでさぁ、

フライパンと蓋で軟禁してさぁ、なぶるのね。

ほんでさぁ、

草的なものとか、実的なものとか、粘菌的なモノとか、

片っ端からテラスに集めてさぁ、

むしゃむしゃ食ってんの、裸足で。

挙げ句の果てには、血ぃの飲んでるかんね。

節操ないよなぁ、雑食にも程があるわぁ。

その上欲張りだから、たち悪いよね。

綺麗な器に彩り良く並べたって、

やってる事そおいう事なんすよ、結局．．．

とか想ってみたりしたんだけど、

別に想っただけで、晩にはまた違う肉にかぶりついてるからね。

結局その程度なんすね、僕。

だからどうって訳じゃないけど、

やっぱりみんなこういう事を、一度は想像するのかね？

まぁいいや。

とにもかくにも、

肉なら肉、草なら草、日光なら日光と、

かたくなにスタイルを変えない彼等の方が、

よっぽど節操があるね。

みさおが立ってるね。

まさみも、ゆかりも、よしみも、

みんな、立ってる立ってる。