くそみてぇな人間がいるものだ。
人の心もわからねぇ、
くそみてぇな人間がいるものだ。
ウチの大家の事であるが、
彼はお金にしか興味が無い。
と、同居人からは教えられていたのであるが、
ほんとうに、こんなにモラルの無いやつは、
初めてに近いくらい目の当たりにした。
ラジエターがおかしい事を説明する為に、
僕の部屋に迎えたら、
床に並べてあった、
次の展示の為のラフを、
平気で踏んづけていく。
踏むなよっていったら、
何だか英語がわからないフリして、
とぼけた顔で、
また帰りに踏んでいく。
まぁ、百歩譲ってラフだからいいようなものの、
僕の同居人はそれを本番のものだと思ったらしく、
僕以上にキレている。
僕の同居人は冷え性で、
手がつめたくなってしまい、
11月目前の冷え込み激しいロンドンでは、
苦痛が堪え難いそうな。
ポイントとしては、ラジエターをすぐに直して欲しいという事を伝えたかったのだが、
その旨を大家に言うなり、
「手が冷たいのは、君の問題で、僕の問題ではない」
「ラジエターは、直すよ。直せばいいんでしょ。ユーオーライ?」
だって。
それを聞いて、僕は彼女以上に熱くなってしまった。
ちなみに、一ヶ月前も同じ事を言ってたのだが。
こういう理不尽を目の当たりにすると、
何だかやり場が無くなって、泣きそうになる。
飽きれるぜ全く。
シンプルに修理の人を日曜に手配してくれるという約束を確認し、
兎に角もお、帰ってくれと、頼んだ。
帰ってくれと、頼んだのだ。
大家に...
おかしな話である。
グリニッジが、呼んでいる。
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