2011年11月7日月曜日

SUN

サンは産まれて半年の時に我が家へやって来た。

僕が16歳の冬。

もともと、ココアと呼ばれていたが、

僕からすると、どう見ても“サン”という感じだったので、

サンと呼ぶことに決めた。

落ち着きが無いのは、僕の躾が悪かったのだろうが、

僕はその無邪気さが好きだった。


いろいろと、言いたいことはあるのだが、

親バカさをひけらかすだけなので、控えておこう。


とにかく、僕にとっての事件は、


サンが、死んだ。


心不全で、最後は苦しそうだったという妹の報告。

そばに居てやれなかった。



とにかく走るのが好きな犬だった。


サンよ、


しかし今、君はその不自由な身体から飛び出して、

大空を駆けるがいい。

大海原を飛び越えて、

渡り鳥達を追いかけるがいい。



そばに居てあげられなくて、

ごめんね...

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